賞与(ボーナス)は社員のモチベーション向上に効果的ですが、給与計算上は社会保険料の対象となる点に注意が必要です。本記事では、賞与にかかる社会保険料の仕組みと計算のポイントを、中小企業の経営者・人事担当者向けに解説します。
Q:賞与に社会保険料はかかりますか?
A:結論
結論:賞与には健康保険・厚生年金保険・雇用保険の社会保険料がかかります。所得税も源泉徴収されるため、実際の手取り額は支給額より減少します。
賞与にかかる社会保険料の種類
- 健康保険料:標準賞与額に応じて算定。
- 厚生年金保険料:標準賞与額に応じて算定(1回の上限150万円)。
- 雇用保険料:支給額に対して一定率を負担。
- 労災保険料:賞与は対象外。
- 所得税:賞与支給時に源泉徴収。
計算の流れと注意点
- 標準賞与額:1,000円未満切り捨て。
- 保険料率:毎年見直されるため、最新の料率を確認。
- 事業主と労働者で折半:健康保険・厚生年金は会社と社員が半額ずつ負担。
- 届出:賞与支給後5日以内に「賞与支払届」を提出。
よくある相談例
- 賞与に労災保険料はかかりますか?
- いいえ。労災保険料は賞与にかかりません。
- 賞与の社会保険料は毎月の給与と同じ率ですか?
- はい。原則として給与と同じ料率が適用されます。
- 賞与を分割支給すると社会保険料は減りますか?
- いいえ。分割しても合算されるため負担は変わりません。
岩根事務所のサポート
岩根事務所では、中小企業向けに給与計算・賞与支給に伴う社会保険手続きをサポートしています。法令遵守と社員満足度の両立を実現できる給与制度設計を支援します。
関連FAQ
まとめ
- 賞与には健康保険・厚生年金・雇用保険がかかる。
- 賞与支給後5日以内に賞与支払届の提出が必要。
- 岩根事務所は賞与に関する給与計算・手続きをサポート。
