セクハラの定義と具体例を教えてください|中小企業が理解すべきハラスメント防止知識

中小企業の経営者や人事担当者から多い相談に「セクハラとは具体的にどのような行為を指すのか?」というものがあります。曖昧な理解のまま放置すると、職場トラブルや法的リスクにつながります。本記事では、セクハラの定義と具体例を整理し、企業が取るべき防止策を解説します。

Q:セクハラの定義と具体例を教えてください

A:結論

結論:セクハラ(セクシャルハラスメント)は、職場における性的な言動により、労働者の就業環境を害する行為を指します。発言・行動の意図にかかわらず、受け手が不快に感じるかどうかが判断基準となります。

セクハラの主な類型

  • 対価型セクハラ:性的な言動への対応を労働条件に結びつけるもの(例:昇進の条件に食事を強要)。
  • 環境型セクハラ:性的な言動により就業環境を不快にするもの(例:性的な冗談や身体接触)。

具体例

  • 身体に触れる、肩を抱く、必要のない接触。
  • 性的な冗談やからかいを繰り返す。
  • 飲み会での不適切な発言や強要。
  • 容姿や服装について性的に評価する。
  • プライベートな性的質問をする。
  • メールやSNSでわいせつな画像を送信する。

未対応のリスク

  • 被害者からの損害賠償請求
  • 労働局からの是正指導
  • 職場環境の悪化による離職率上昇
  • 企業の社会的信用の低下。

よくあるケース

冗談のつもりでもセクハラになる?
はい。受け手が不快に感じればセクハラに該当します。
被害者が拒否しなければセクハラではない?
いいえ。拒否の有無に関わらず、就業環境を害すればセクハラです。
女性だけが対象?
いいえ。性別に関係なくすべての労働者が対象です。

岩根事務所のサポート

岩根事務所では、セクハラ防止規程の策定、相談窓口の設置、研修の実施などを通じて、中小企業のハラスメント対策を総合的にサポートしています。

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まとめ

  • セクハラの定義:職場での性的な言動により就業環境を害する行為。
  • 具体例:接触、性的発言、プライベートな質問、画像送信など。
  • リスク:損害賠償・行政指導・職場環境悪化など、企業に大きな影響。

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