マタハラとは?企業がとるべき対策は?|中小企業に求められる実務対応

近年、社会問題として注目される「マタハラ(マタニティ・ハラスメント)」。妊娠・出産・育児を理由とした不利益取扱いや嫌がらせは、企業にとって重大な法的リスクとなります。本記事では、マタハラの定義と具体例、企業がとるべき防止策について解説します。

Q:マタハラとは?企業がとるべき対策は?

A:結論

結論:マタハラとは、妊娠・出産・育児を理由に労働者に不利益な取扱いや嫌がらせを行う行為を指します。企業は法律で防止措置義務が課されており、就業規則の整備、相談窓口の設置、管理職への教育が必須です。

マタハラの主な類型

  • 不利益取扱い型:妊娠・出産・育児休業を理由に解雇・降格・不当な異動を行う。
  • 嫌がらせ型:妊娠や育児に関する嫌味や暴言、職場での孤立化を招く言動。

企業がとるべき対策

  • 就業規則の整備:マタハラ防止方針を明記。
  • 相談窓口の設置:妊娠・育児に関する相談を受けられる体制を整える。
  • 管理職研修:マタハラ防止の知識と適切な対応方法を教育。
  • 職場環境改善:柔軟な勤務制度や両立支援策の導入。

未対応のリスク

  • 労働局からの是正指導
  • 従業員からの損害賠償請求
  • 職場の信頼低下による離職率上昇。
  • 企業イメージの失墜。

よくあるケース

妊娠を理由に契約更新をしないのはマタハラ?
はい。妊娠・出産を理由とした不利益取扱いに該当します。
配慮で業務を減らしたらマタハラになる?
本人の意向を確認せず一方的に業務を外すのは嫌がらせ型マタハラにあたる可能性があります。
小規模事業所でも対策が必要?
はい。企業規模に関わらず防止措置は義務です。

岩根事務所のサポート

岩根事務所では、マタハラ防止規程の策定、相談窓口設置、管理職研修の実施など、中小企業の実情に合わせたマタハラ対策を支援しています。

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まとめ

  • マタハラとは:妊娠・出産・育児を理由とする不利益取扱いや嫌がらせ。
  • 企業の義務:防止措置の整備(規程・窓口・教育など)。
  • 未対応は法的リスク・職場環境悪化につながる。

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